技術書典などでIT技術に関する同人誌を5冊販売しました。
そのうち「解決!Androidアプリ開発のアレコレ 実践編」はインプレスR&Dの方から商業版刊行のお誘いを受け、2021年10月に販売を始めました。
そしてありがたいことに、技術書典12で新刊として販売した「初心者による初心者のためのFlutter詳解」の商業版刊行のお誘いをインプレスR&Dの方から受け、2022年4月末に販売を始めました。
商業版を販売するまでの流れ
1. Slackのワークスペースに参加
Slackのワークスペースに招待され、チャットベースで今後の進め方や契約など様々な案内を受けます。
締切は決めますが、きっちり決めるわけではなく、ゆるい感じです。
2. 同人誌として作成したものを修正
ReVIEWを使って作成している場合、
- 指定されたフォーマットに統一
- 画像の形式とサイズ調整
- config.ymlの修正
を行いました。
原稿を置くリポジトリがあり、そこにpushして作業終了です。それほど作業量は多くなかったです。
同人誌が納得のいく内容になっていない場合、誤字脱字の修正や加筆などをしても大丈夫だそうです。
2. 表紙の作成
インプレスR&Dの方から数名のデザイナーをポートフォリオと共に紹介されます。その中から好みのデザイナーを選びます。
そしてSlackでデザイナーの方に要望を伝えた後、表紙のデザインを作っていただきます。
「初心者による初心者のためのFlutter詳解」の表紙のデザインはこちらです。
3. 掲載する書籍情報、著者紹介の作成
複数のメディアやサイトで掲載されるため、ネタっぽいものを含めずに硬い文章で作成することをすすめられました。
印税
インプレスR&Dから自分の書籍が売れた場合印税を受け取ることができます。
比率は物理本15%、電子版25%です。
メリット
作業がほとんどない点
商業誌を販売するために発生する作業がほとんどないため、コスパ(コスト=使う時間、パフォーマンス=利益)が良いなと感じました。
クオリティの高い表紙
自分のリソースをほとんど割かずにクオリティの高い表紙が完成したので、大きなメリットだと感じました。
僕はデザインが苦手なので、同人誌の表紙を自分で作成する場合、かなり時間がかかり、クオリティも低くなってしまいます。
今回は全てデザイナーに任せられたため自分の時間を使う必要はなく、印刷所の指摘修正もないためとても楽です。
感想
商業誌を販売するための決め事を勝手に決められるのではなく、必ず先に許可を得てくれます。著者を尊重してくれるため良心的だと思いました。
Slackの返信は早く的確なので物事がスムーズに進むため気持ち良いです。
そしてISBNがついた書籍を販売することができ、テンションが上がりました!