はじめに
Kotlin愛好会の主催する10回目の勉強会に参加しました。
love-kotlin.connpass.com
前回登壇させていただいた時もそうでしたが、敷居が低くゆるい雰囲気でわいわい楽しく発表、質問、議論ができる感じでした。
こういった勉強会はとても良いと感じます。なぜ良いのかを僕なりに考察しました。
(考察であり事実ではありません。)
内部登壇と外部登壇の違い
組織内の人に向けて行う内部登壇と組織外の人に向けて行う外部登壇、僕は両方何度か経験がありますが異なる点がいくつかあると感じました。
以下が異なると感じた点です。
内部 | 外部 | |
---|---|---|
参加者で面識のある人 | 多い | 少ない |
参加者の共通知識 | 低め | 高め |
勉強会の雰囲気の理解度 | 高め | 低め |
登壇することを断る敷居 | 低め | 高め |
個人差はありますがある程度当てはまっているかと思います。
こういった異なる点から外部登壇で応募をするかどうか迷った際に以下の感情が湧いてきます。
- 面識のない人に理解していない内容に関する質問をされたらどうしよう
- 踏み込んだ技術内容を発表するために、どこまでの基礎を説明し参加者同士の共通認識とするのかが難しい
- 軽くスライド作りたいのに、他の人のスライドの質が高かったらやばい
- 仕事などの都合で行けないor準備が間に合わなくなったら申し訳ない
他にもいろんな負の感情があると思いますが、僕の場合上記のような感情が湧きます。
「仕事などの都合で行けないor準備が間に合わなくなったら申し訳ない」は内部登壇に応募するときにも湧きます。
内部登壇はリスク低で応募しやすく、外部登壇はリスク高で応募しにくい印象を受けます。
おそらく多数が実際そう思っているので、多数がリスク高だと感じている行動をすると当然ながら報酬があります。
僕が受けた報酬は以下です。
- 発表によって自分のことを理解してもらえるので、懇親会で話しやすくなり、外部の友達が増える
- 間違いを指摘してくれるだけでなく、「うちはこうやってる」的な特化した技術情報を教えてくれる
- 転職活動でうける
外部登壇までの道のり
外部登壇に限らず経験したことのない何かをする際の道のりは二つあると思います。
- 階段を登るように自分にとって少しだけしんどいステップを何個か用意し、ゴールに外部登壇を置く
- 自ら「えいやっ」と外部登壇の応募ボタンをポチるor誰かが(ルールでもいい)強制して登壇させる
後者はハンターハンターの例でいうとこれです。
念能力の強制発動
どちらもありだと思います。
僕は経験したことのない何かをする際は時間をかけられる場合(orかけるべき場合)は前者で、めんどくさい場合は後者の「えいやっ」です。
外部登壇できない外的要因と内的要因
二つの道のりどちらかをスムーズに進められれば良いのですが、外的要因と内的要因によりスムーズに進められない場合があります。
自分自身の経験と、身近な環境や外の環境を観察した結果、外的要因と内的要因が以下です。
外的要因
- 残業を強いられる環境
登壇はおろか勉強会に参加する時間がなく、体力と気力もなくなる。 - 地位,名声周りがメインの仕事の目的となっている上司or組織
外部登壇時に下手なことを言うと顔を汚す可能性があり、怖くなる。 - そもそもそんな文化がない
勉強会に行く発想にすら至らない。 - 会社の技術情報を用いた発表内容にする場合の社内の申請フロー
とてつもなく申請フローが長い。
内的要因
- 学生の時に研究発表した時に受けた鋭い攻撃的な質問がトラウマになっている
- 質問や指摘をされることに慣れておらず恐れている
- 登壇している人を見るとすごい人に見えるので自分はとても...という気持ちになる
- 失敗やミスがいけないことだという認識を持っている
自分の活動
目標を立ててチャレンジして失敗したとしても死ななかったら成長しますし、失敗して人に怒られたり世間から叩かれたとしてもおもしろ話でしかなく、飲み会でのネタが増えます。
しかし残念ながらそんな童心を持った大人はほとんどいない(特に日本)です。
よってせめて自分の身近な友達だけでも外部登壇までの階段を登ってもらえたらという裏目的を設定し、
毎週金曜日の18:00から1.5時間ほど身近な友達を集めて発表会をしました。先ほどの道のりの前者です。
表目的は参加者同士の知識共有と自分の口べた解消で、表目的はみんなで共有していましたが、裏目的は黙っていました。
参加or不参加は自由とし、発表内容はIT系の分野ならなんでもOKとし、発表時間も自由にしました。
発表順はローテーションの時と立候補制の時がありましたが、ローテーションにすると強制感がうまれて微妙だったので立候補制に落ち着きました。
この活動を1年間行った結果が以下です。
- 口コミで発表会の存在が広まり、参加者が4人から15人になりこの発表会ではいろんな人が発表した
- 自分の口べたが少しはましになった
- 内部登壇に3人がチャレンジした
- 外部登壇にチャレンジした人は僕が知る限りでなかった
まとめ
Kotlin愛好会は僕がつくって運営していた発表会とコンセプトや目的が似ていると感じました。
内部登壇,外部登壇共に壁はあり特に外部登壇の壁は大きいですが、経験以外に事実はないです。
登壇するメリットは大きいですが、リスクも大きいのでリスクを小さくするために、みんなで楽しい雰囲気をつくったり、自分でor周りが小さなステップを用意することが大切だと思います。