yoppieのブログ

フリーランスエンジニア始めます

フリーランス2ヶ月半で得た経験と感想

はじめに

個人事業主になり3ヶ月経ち、フリーランスのエンジニアとして活動を始めてから2ヶ月半経ちました。
東京にある大きめの企業で業務委託でAndroidアプリを開発しています。
契約上具体的なことを書きませんが、だいたいこんな感じです。

  • 準委任契約
  • 相場ぐらいの単価
  • 家から15分
  • 学びたい技術を使っている

それ以外には自分でサービスを作ったり、本を書いてたりしてます。
(人によって「仕事」や「働く」の定義が異なるため、それらのワードを出しません)

僕が業務委託としてジョインし業務を行う中で得たことを含め、フリーランスのエンジニアとして活動し、経験したことと感想を以下の観点で書きます。

  • 誰かから言われた事
  • 始める前に調べた内容と経験した内容の差異
  • yoppieという事業

あくまでも業務委託としてジョインしている会社に依存した経験や感想も含むので、それぞれの会社でビジョン、経営、リソース状況、マネジメント方針、採用基準は違うので、一般的な事実ではないです。

誰かから言われた事

フリーランスを始める時にすること(退職後) - Yoppieのブログ
上記の記事にある通り、下記のことはフリーランスを始める時にいただいた言葉でしたが、経験を通して検証した結果、誰かの妄想 or 嘘だと判明しました。

  • 最初は単価が低め
  • スーツを着ないといけない
  • 最初は知り合い経由でないと案件がとれない
  • 顔を売るために営業活動をかなりしないといけない
  • PCはWindowsが多い

また、業務を行う中で、下記のことは誰かの妄想 or 嘘の場合があることが判明しました。

  • 業務でやったことのないことは任せてもらえない(チャレンジできない)
  • 残業が多くとりあえず闇
  • フリーランスで仕事をするということはほぼコンサルの仕事と一緒

どんどんチャレンジしていこうという方針で、積極性を重んじる環境で業務をしています。
開発メンバーやPMなど、全員で目標や認識を共有しタスクが進行するので、業務委託としてジョインしているものの、業務を委託される形式ではなく、自分の意志で業務を進める形式です。 残業はないです。
Androidアプリ開発を行う契約をしているので、コンサルっぽいタスクもないです。

今振り返ると、周りからいただいた言葉を自分のこれからの行動に取り入れるかどうかを判断することが大切だと感じます。
判断するためには自分の目標と方向性を固める必要があり、固めるために背水の陣で臨む覚悟を持つ必要があります。
あと、自分の経験は嘘をつかないのでこれからも大切にしようと思います。

始める前に調べた内容と経験した内容の差異

フリーランスのエンジニアを始める前に調べた内容と、始めて経験した内容に差異があったので、まとめます。

業務の進め方

  • 調べた内容
    業務委託としてジョインするので、開発業務が委託される形式で進行する。

  • 経験した内容
    自分の意志で業務を進行する。

疎外感

  • 調べた内容
    会社のビジョンに共感を持つわけではないので疎外感を感じやすい。
  • 経験した内容
    開発メンバーやPMなど、全員で目標や認識を共有しタスクが進行するので、疎外感を全く感じない。
    一緒に業務を行うメンバーと業務以外のプライベートな時間でも交流するぐらい一体感がある。

契約更新がなければ終了なので、安心できない

  • 調べた内容
    リソースを削減する場合、社員を切りにくいのでベンダーから切られることになり、契約更新されないので安心できない。
  • 経験した内容
    長く付き合っていきたいと言ってくださっているので安心感がある。(金を持っている会社という理由もありそう)

ただ、僕は危機にさらされる方が楽しいので、これはデメリットです。

業務やサービスの決定権がない

  • 調べた内容
    業務の優先順位、サービスに導入する機能の選定、技術選定などの決定権がない。
  • 経験した内容
    決定権を持っているわけではないが、提案してメンバー間で相談し、正しい理由がある場合は採用となる。

yoppieという事業

僕は前からyoppieというアカウントでエンジニアとして活動しています。
個人事業主になってからyoppieというエンジニアを一つの事業として考えるようになりました。(以下、この事業をyoppieと書きます)
yoppieのグロースとリスクヘッジについて考えていることをまとめます。

グロース

  • エンジニアリング以外を切る
    日によりますが、07:00ぐらいに起きてから01:00ぐらいに寝るまでエンジニアリングに関わらないことをしている時間は4時間ぐらいです。
    電車での移動や、シャワーを浴びる時間もバグの原因を考えたり、タスクの優先順位を考えています。
  • 本の執筆
    Androidアプリ開発に関するアウトプットをするために書きました。
    アウトプットするためにはインプットした内容を理解し落とし込む必要があるので、自分の成長につながりました。
    ビジネスに関わることをする場合、利益を最大化することや顔を売ることに気をとられがちです。
    今はyoppieをグロースさせることが本質です。よって、0円で配ろうとしていましたが、ある人に「逆に価値がないと判断されるからやめろ」と怒られたのでやめました。
    技術書典7の「い07C」で1000円で「解決!Androidアプリ開発のアレコレ」という本を販売するので良かったらブースに遊びに来てください。
    techbookfest.org
    また、「か19C」で「DARTS TECHBOOK」も販売します。こちらは共著です。
    techbookfest.org

  • 登壇
    月によりますが、だいたい月2のペースで外部登壇しています。
    本の執筆と同じ理由でアウトプットするためです。
    また、登壇すると知り合いが増え、いろんなことを教えてくれるので、メリットしかないです。

  • できる範囲のことだけをしない
    できる範囲のことをする場合成果を出しやすいので、気持ちいいです。成果が出ないと食っていけないので、スムーズに成果を出すことは大事なことです。
    できる範囲を広げることも大事なことです。yoppieをグロースさせるためにできないことをできることに変換することを心がけています。
    だいたい比率はこんな感じです。「できること : できないこと = 3 : 7」
    僕は小さい頃から物作りが好きで、エンジニアリングも物作りの一つです。
    一般的にはできないことをすることは辛いことですが、僕は物作り自体が好きで、できる範囲が広がるとさらに物作りが楽しくなるので、辛いと感じません。
    業務でできないことをする場合、成果を出しづらく、周囲に迷惑をかけます。
    僕は迷惑をかける前提で行動しています。そのかわり、自分のタスクに集中し全力で取り組むようにしています。

リスクヘッジ

  • 契約
    登壇したりQiitaに記事を書くと「うちの会社のサービスを手伝って欲しい」や「今働いている派遣会社のフリーランスにならないか」のような変な誘いが来ます。
    yoppieを守るために変な誘いの口車に乗らず、口約束ではない法的に効力のある契約をするように心がけています。
    win-winの関係を築くためには相手を疑う必要があります。
  • サーバーサイドとインフラ
    Androidアプリ開発を業務委託で行なっていますが、それ以外にサーバーサイドとインフラの開発もしています。
    サーバーサイドとインフラも楽しいという理由が一番大きい理由ですが、もう一つ理由があります。
    モバイルアプリの流行がなくなった時に、yoppieがAndroidアプリ開発に特化していると死ぬためです。
    クライアントサイドがどのような形やデバイスになったとしてもサーバーサイドとインフラは今後変化する可能性は低いです。

最後に

個人事業主として開業するときは怖かったです。
しかし、勇気を出して踏み出してみると、順調に物事が進み、自分に合った道を選べたと感じました。
むしろサラリーマンしてるときのほうが様々なしがらみがあり、しんどかったです。
世間は個人が集合した結果で、個人が世間に合わせるのは変なので、個人は個性を活かした生き方をすべきだと思いました。